文化人を過去のベストセラーを例に見ていきます。
ただ、売れている本を書いたから、文化人に見えるわけではないんです。
たとえば売れている本に『夢をかなえるゾウ』(水野敬也著、飛鳥新書)があります。
この『夢をかなえるゾウ』の水野さんが文化人に見えるか、と言われたら、見えないですよね。
もうひとつ売れている本。池上彰さんの『池上彰の学べるニュース』(海竜社)。
これは文化人に見えるか、と言われたら、文化人に見えますよね。
やはり時事問題を扱っていると、文化人っぽく見えるようです。
また、『英語は逆から学べ!』(フォレスト出版)の苫米地英人さん。
これは英語というジャンルに加えて、苫米地さん自身が脳科学者ということもあって、文化人に見えます。
反対に、タイトルに「働かないで」とか、「年収」とか、金額が入っているものというのも、ちょっと文化人っぽくないですね。
俗物っぽい感じがあると、文化人にはなりえないようです。
つまり、売れていれば、文化人というわけではなくて、扱っているテーマ、切り口、そういうものが文化人っぽく見せている要素になるわけです。